別ミルメのブログ

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マーク・フェル ライブ 大分県日田市 CMVC 2014年3月7日(金)

今回はライブへの参加記録を。

 

 

 

2014年3月7日(金)、大分県日田市にあるコンテンポラリースペース《CMVC》にて行われたイベント。

詳細は下記リンク。

http://www.ele-king.net/news/003623/

 

 

 

出演者は複数名いてそれぞれ素晴らしかったのだが、今回は《マーク・フェル》のライブに関してのみフォーカスする。

こちらの2枚のアルバムを事前に聴いたことがあり、興味を持ってライブに足を運んだ次第。 

忙しく跳ね続ける特異なリズムアプローチと、澄み切った音色の組み合わせが唯一性ある。

 

 

  

Multistability

Multistability

 

 
Mark Fell - Multistability 10-A, 11 - YouTube 

 

Sentielle Objectif Actualite

Sentielle Objectif Actualite

 

 
Mark Fell - SOA-1 - YouTube

 

 

 

ライブは24時から約40分ほど行われた。

不勉強なせいもあって、どのトラックが演奏されたのかの同定・照合が不確かなのだが、割と音源で聴いたことのあるフレーズが瞬いていた。

既知、未知は問わずとも変わらずの面白いビートであった。

何よりも一番の大きな発現は音ひとつひとつが超ソリッドで硬く重いこと。

CDで聴いていたときは寧ろ低音はほぼ意図的にカットされた軽い躍動が特徴だと思っていた位。

軽めの音で跳ねるのがマーク・フェル的なサウンドのアイデンティティーなのかと。

私のCD再生環境、再生機器が本来の意図を鳴らせなかったという可能性も十分に高いがw

とかく、その多大な重さにひたすらびっくりしてしまった。

ピンポン玉かと思っていたら鉄球に変質していた……!

限りなく音が厳選されつつ超ソリッドに鳴る様は《池田亮司》さんの近作『supercodex』を連想させられた。

 

 

 

予想していなかった強固な低音の上を透過性あるシンセライクな膜が流れていく。

この落差激しい二層のコントラストがシンプルながら音の立体性を提示展開する。

多層と言わず、この二要素のみに絞られているのがお互いを照らしあって実に美しい。

鳴る空間が鮮明に立体視される……。

コンポジションというものを最小限(二要素)で意識させる。

 

 

 

個人的に加えて面白かった発見としては、聴衆のリアクション。

こんな変わったリズムで自分以外の人はどういった心持ちでフロアにいるのだろうと。

静聴するかと思いきや、ほぼ大半の人がかなりガッツリ踊っていたのが素晴らしいなと思った。

レベル高いw

このサウンドで踊るとは……!

 

 

 

音源をある程度聴き、知った気になりつつも、実際のライブで予想していなかった事態に遭遇するという体験は貴重だ。

ライブへ行く動機の原体験を再び味わえ新鮮で良かった。

今年の個人的ベストライブ。

CMVCは会場のルックスもVJなどの視覚的エフェクトも素晴らしいのでよりライブが映えていた。