今回は美術展に行った感想と紹介を。
《熊本市現代美術館》で2014年の04/05(土)~06/15(日)に開催されている《草間彌生》さんの『永遠の永遠の永遠』展。
詳細は熊本市現代美術館の下記リンクにて。
“昭和後期-平成時代の美術家。昭和4年3月22日生まれ。昭和32年渡米。アート・スチューデンツ-リーグにまなぶ。ポップアートや環境・前衛芸術の世界でニューヨークを拠点に活躍。48年帰国後小説も手がけ,58年「クリストファー男娼窟」で野性時代新人文学賞。平成12年「草間弥生ニューヨーク/東京」展で芸術選奨。18年高松宮殿下記念世界文化賞。21年文化功労者。長野県出身。京都市立美術工芸学校卒。作品に「最後の晩餐」「無限の網」,著作に「I LIKE MYSELF―わたし大好き」など”。
「大分市美術館特別展 草間彌生 永遠の永遠の永遠」 - YouTube
展示会場までのエスカレーターも特別にドット仕様にデコレーションされていた。
事前に気分が高まる。
併設のミュージアムショップに関連グッズがかなり置いてあり、割と賑わっていた。
Tシャツが結構可愛かったが、女性向けな感があったので購入は控えた……。
カフェにも今回の展示に併せたメニューがあった模様。
ドットなデザート。
あらゆる作風の作品が多種展示されていたが、やはり一番心惹かれるのはドットを展開させたものだった。
壁面一杯にそれが走る空間に浸る心地良さ。
作品内部に入る、作家の精神内部に入ったような。
高揚と安堵が同時に満ちる。
『チューリップに愛をこめて、永遠に祈る』という作品は写真撮影が許可されていたのでそちらの写真を。
ドットを扱う作家と言えば、《ダミアン・ハースト》が居るが、そちらの『スポット・ペインティング』とはまた違った良さがある。
仕様色や配置法がそれぞれ異なっていて、見比べるのが楽しかった。
草間さんは一色で、配置が多少不均一。
『星たちの消滅』という作品では屏風絵の様な感触があったりしたのも印象に残った。
和風の金色使い。
細かな嬉しさだが、関連映像上映の鑑賞時に座る椅子がこれまたドット仕様になっていて可愛かった。
『宇宙の心』という巨大な立体作品が特別展示されていた。
こちらも写真撮影可だった。
鏡が隙間を空けつつ球体状に合わさっている。
ゆっくりとした速度でこれが回転する。
内部にライトが入っており、鏡の隙間からその光が漏れる。
さながらミラーボールのような運動。
草間さんっぽくない作品だったな。
好きだが。
『魂の灯』という作品もまた素晴らしかった。
壁面が総鏡張りの部屋に、無数の電球(?)が吊られており、それが合わせ鏡の効果で無限に数を増殖させて拡がっている。
ライトは時間毎に色を変え光り続ける。
これはトリップ出来る……!
《江戸川乱歩》の小説に『鏡地獄』(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8F%A1%E5%9C%B0%E7%8D%84)というものがあるが、その世界を想起してしまった。
美しさで狂えるならば何より……!
散漫な紹介となってしまったが、非常に満足度の高い作品展だった。
是非にも直接足を運んで体験していただきたい。